「後輩を指導していると、何度も同じことを聞かれます。私は毎回ちゃんと説明してるのに。覚えてくれなくてイライラします」
と、講座を受けて下さった女性の方から言われました。
どんな風に教えているのか聞いてみたところ、都度口頭で説明しているとのことでした。
人はコミュニケーションや情報を収集するときに、優位に使っている感覚があるとされています。 イメージ的には、利き手と同じです。人によって異なりますが優劣ではありません。
ここでは伝わりやすいように『利き五感』と呼びます。
利き五感:
・視覚的な情報を処理するのが得意な人
・聴覚やデータ的な情報を処理するのが得意な人
・体感覚(たいかんかく嗅覚や味覚含)実際に行動してみる等感覚的に情報を処理するのが得意な人
利き五感のうち視覚や体感覚が得意な場合は、口頭だけの説明をうまく処理するのが苦手なので「何度も」同じことを質問している可能性があります。
あなたの周りに、口頭で説明したことを何回も聞いてくる人が居たら「文字や図に書いたものを見せる」「実際に一緒にやってみる」など伝え方を変えてみましょう。
何回も聞かれてイライラしてしまうよりも、全ての感覚(視覚・聴覚・体感覚)に伝わりやすい方法で教える方が相手に伝わりやすくなります。 結果的に、あなたのイライラする時間も、何度も同じことを言う無駄な時間も減らせます。
アンガーマネジメントの講座では、「相手は変わらないと考えて、自分でやり方を変える、伝え方を工夫するのもアンガーマネジメントのスキル」と伝えています。
もしあなたが、後輩に何度も同じことを聞かれてイライラしているなら、別の伝え方を試したり、相手にどの部分が分か聞いて一緒にやってみることで改善されるかも知れませよ。
あなたがイライラして嫌な気持ちにならないために、相手への伝え方を工夫してみましょう。