人は相手の話を聞くときに、自分の「フィルター」を通してコミュニケーションをしています。
専門的な言い方をすると「削除・湾曲・一般化」している、と言ったりします。
そのため、あなたが誰かに愚痴を話しても、的外れのなぐさめや真剣に聞いて貰えない、と言うことがおこります。
フィルターは、あなたのこれまでの人生経験を元に作られます。
だから、同じものを見たり、聞いたりしても受け取り方は人それぞれです。
同じ職場の同僚や、家族など普段同じ空間で長い時間を一緒に過ごしていると
「相手も自分と同じ考えを持っている」
と、つい一般化して考えてしまいます。
あなたは事情などを知ってる身近な人なら共感して貰えると考え、話を聞いて貰いたくなります。なのに、期待した反応とは違いイライラしてしまう・・・こんな風に心のフィルターの違いでガッカリすると言うのはよくある話です。
私の友人は、個人情報に関することにとても敏感で「不特定の人に写真や職場を知られること」を恐怖に感じています。
そんな友人の職場のホームページが更新されることになり「社内の様子」として、普段の仕事中のフロアの写真が掲載されることになりました。
絶対に載りたくないと思ってカメラを避けていたそうですが、出来上がったページを確認すると、顔の部分は全員ぼかしが入っているけど、しっかりと自分の姿が写っていたそうです。
友人は同僚にそのことを愚痴ったそうですが、「あのぐらい丈夫、誰も分からないし気にしすぎだよ。 それに見られてもあなたは可愛いから、大丈夫。」
と言われ、話の意図が通じなくてイライラ、「私のことはどうでもいいのかな」と考えてしまい、悲しくなったそうです。
「ぼかしが入っている写真」
これを友人には「自分の姿が見える状態」と捉え、
同僚の方は「人の顔は見えてない状態」と捉えています。
また、友人は「不特定の人に写真や職場を知られること」に恐怖を感じていますが、同僚の方にはその恐怖フィルターがありません。
当然、友人の恐怖は認識されず、どうせ見えても「可愛いから大丈夫だよ」と言われてしまいました。。
きっと、悪意やいい加減な気持ちではなく慰め言葉のつもりだったのでしょう。 ただ、恐怖フィルターを持っている友人は「気持ちを何も分かってくれない」と苛立ち、悲しくなってしまったのです。
誰かに愚痴を聞いて貰う時は、あなたの「フィルター」も併せて伝えると、行き違いが減ります。
「人に写真を見られるのが怖いんだけど、こういうことがあったんで聞いてくれる?」
と言う風に伝えると、相手も同じ前提で話を聞いてくれるようになりますよ。
せっかく愚痴を聞いてくれる友人がいるのに「イライラして、何も分かってくれない」と思うのはもったいないです。
もしあなたに、そんな相手がいない、前提を話しても分かって貰えない悩みがあるなら、カウンセラーの資格のある私に聞かせて下さいね。
フィルターを通さずに、しっかりと、あなたのお話を伺いますよ。
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