「最近初対面の人と会う機会が増え、そのたびに緊張してしまう自分が嫌です。緊張しない方法はないですか。」と聞かれました。
会う日や相手が決まっている場合、それまでに何度も「初対面の人に、にこやかに接している理想の自分」を脳内でリハーサルすることで、苦手意識を払拭することが出来ます。
あなたが「初対面の人に緊張する」と考えているとき、頭の中では心臓がドキドキして声が震えている自分や心なしか自分よりも大きく見える相手を鮮明にイメージしていませんか。
この状態の時、脳は「人に会って緊張している自分」をまさに体験しています。
何度も嫌だな…とリアルに考えることで、現実とイメージを区別することが出来ない脳内では、「緊張する自分」の経験値がどんどんと積み上がります。
緊張したくないと言う気持ちとは反対に「初対面の人に会って緊張する自分」のイメージトレーニングをし続けているので、「緊張したくない」と強く思えば思うほど「緊張する自分」になっていきます。
ですので、「なりたくない自分」をイメージするのではなく、「こうありたい自分」をイメージし続けましょう。
その時ポイントは
・相手の姿は現実とは関係なく、あなたよりも小さくする
・相手は自分から離れた位置に居るとイメージする
・相手が真正面に居ると緊張する場合は、立ち位置をずらす
・相手もあなたもにこやかな表情をしているとイメージする
・あなたが理想的な状態でその場にいるとイメージする
・相手の声や呼吸も感じるぐらい鮮明にイメージする
緊張感が出てきた場合は、
「私は緊張している」と「あなた=感情」と結びつけるのではなく
「心臓がドキドキしている」
「手に汗をかいている」
と言う具合に「状況」を観察して、それ以上は深く考えずイメージすることに集中します。
挨拶の内容など、予め会話が想像できる時は、イメージする時に実際に声に出すのも良いですよ。
最初は慣れないので変に感じるでしょうが、何度もやる内に当初感じていた緊張感やドキドキは薄らぎます。私も誰かと始めて会う時は「その人と楽しく話している」自分を前日にイメージしてから寝ています。不思議と初めて会うのに既にあったことがあるような気になり、当日はイメージしない時よりも気持ちが落ち着いているのが分かります。
初対面の人と会うだけでなく、発表の場面でも同じテクニックが使えますので、是非活用してみて下さいね。 やり方が分からない方は、是非個別カウンセリングやワークショップのリクエストを下さい。あなただけのオリジナルイメージメニューを一緒に考えますよ。