アドラーという心理学者についてご存じでしょうか。
『嫌われる勇気』という本が世界的規模でベストセラーとなったこともあって、名前だけでもご存じの方が少なくないのではないでしょうか。
「課題の分離」という言葉が有名であって、「○○さんが怒っているのは○○さんの課題であって、自分自身があれこれ思い悩んでも仕方がない」というような解釈だろうかと思います。
人間関係に悩んでいる人がいればとても助けになる言葉かもしれません。
しかし、人間関係に悩む人への最終的な解決法が共同体感覚にあると著者は言います。
あなたにはできることがある
「共同体感覚とは、共同体にいる仲間の人間に関心をもち、仲間を信じ、仲間の幸せや成長に役立とうとする信頼感や共感、貢献感( 『超訳 アドラーの言葉(岩井俊憲著)』より引用)」と定義されています。
この感覚が育つことで「自分にはなにかしらの価値がある」と思えるのでポジティブな受け止め方ができます。
当然どんなものごとにも長所・短所がありますが、両面を受け入れることができるようになるようです。
ものごとに悲観的な人や相手の気持ちや立場を考えずハラスメントを平気でするような人の共通点は「自分にとってどれだけプラスになるのか」しか関心がなかったりすることだと思います。
よって、他人を思いやるようにみえても自分の利益にしか関心がない。
周囲にとっては迷惑にも感じますし、当人も心の奥底で頼れるものがないので精神的にもつらくなり心理的・身体的にあらゆる影響が生じます。
そこで、「自分の周囲に落ち着ける、信用できる環境を作ったり見つけ出したりすること」が大切です。
それには自分が何を本当に望んでいるのかを導き出さなければなりません。
気楽に足を運べそうなカウンセリングに行ってみるのも手です。
これがわかれば「自分はどんなことで他者を喜ばせることができるのか」に行きつきます。
家庭や勤務先や学校などあらゆるコミュニティで必要な考え方です。
そのためには他人に、そして自分自身にもさらに関心をもたなければなりません。
我々はそういった内容のお手伝いもさせていただきますので、お力になれそうならばぜひご相談くださいね。