職場に、こんな人はいませんか。
話しかけづらい。
いつも淡々としている。
近づくと、少し緊張する。
「気難しい人」と呼ばれてしまう人。
でも本当に、その人は近づいてほしくないのでしょうか。
まずは、見極めることから
大切なのは、いきなり話しかけることではなくて、
「今、この人は話したい状態かな?」と、そっと観察すること。
考えごとをしているとき。
移動直後で疲れているとき。
明らかに仕事モードのとき。
そんなときは、どんなに優しい言葉も届きにくい。
心を開いてもらう前に、こちらが空気を読む。
それも、やさしい配慮です。
いきなり距離をつめすぎない
「打ち解けたい」と思うほど、人は距離を縮めたくなります。
でも、最初はほんの一歩でいい。
「今日は移動、スムーズでしたか?」
「この資料、見づらいところありませんか?」
はい/いいえで答えられる問いは、相手の負担を軽くします。
もし少し踏み込む話になりそうなら、「ちなみに…」と、ひと言クッションを置く。
それだけで、相手は“答えなくてもいい”という安心を持てます。
距離を縮めるのではなく、安心できる場所をつくる。
それが心理的緩衝地帯。
役割を見ている、と伝える
気難しく見える人ほど、実は強い責任を背負っています。
「毎週現場を巡るのは、本当に大変ですよね。」
「全体を見てくださっているの、伝わっています。」
これはお世辞ではなく、理解のサイン。
“あなたの立場を、ちゃんと見ています”
その一言で、表情がやわらぐことがあります。
そして、小さな自己開示
ここで、ほんの少しだけ自分の話をしてみる。
実はこれが、とても効きます。
ただし大切なのは、「どう思われてもいい」と、少し腹をくくること。
かっこよくなくていい。
完璧じゃなくていい。
たとえば、コーヒーの話になったとき。
「一番思い出に残っているコーヒーがあって。それはお客さんにこってりしぼられた帰り道に飲んだ一杯なんです。」
震災の話題になったとき。
「実は私も被災を経験していていまして…。あのときは本当に不安でした。」
深く語らなくてもいい。
“私は壁をつくっていませんよ”というサインが届けば、それで十分。
自己開示は、相手を動かすための技術ではなく、自分の心の壁を、一枚だけ下げること。
その一枚が、相手の一枚を動かすことがあります。
心を開く…、というより
気難しい人を変えなくていい。
無理に距離を縮めなくていい。
見極める。
急がない。
役割を認める。
そして、少しだけ自分を出す。
それだけで、空気は少しやわらぐ。
もしあなたの職場に近づきにくい人がいるなら…。
次に会ったとき、やわらかい問いをひとつだけ。
そこから始めてみませんか。

