はじめの一歩を踏み出そう 第105回【2026年度読書記録⑨】『65歳からのひとりビジネス やりたいことを見つけてウェル・ビーイングに(著:谷一善)~「一歩を踏み出す勇気」人生、まだまだここから~』

「もう、この歳だから……」

そんな言葉を、ふと口にしてしまうことはありませんか。

「今さら新しいことを始めても遅い」
「こんなことをやってみたいけど、自分には無理だ」
「○○が解決しないうちは、動けない」

人生を長く生きてくると、いつの間にかそんな“もっともらしい行動しない理由”が次から次へ湧いてきませんか?

でも、本当にそうなのだろうか…と。

今回読んだのは、谷一善さんの『65歳からのひとりビジネス――やりたいことを見つけてセカンドキャリアをウェル・ビーイングに』。

実は谷さんとは、以前からご縁があります。

そしてこの本を読んで、私はこんなふうに感じました。

「まだまだここから、人生の後半成功させる準備せなあかん…」と(笑)

目次

「覚えとらん」から始まったご縁(笑)

谷さんと初めてご一緒したのは、2019年に広島で開催されたコーチングイベントでした。

当時の谷さんはコーチのお一人で私は受講者の一人にすぎませんでした。

その道では大御所の方だと、私はその時から思っていました。

それから時が流れ、昨年、広島で心理学・コーチングのセミナーを共同主催させていただいた際に、谷さんにもお越しいただきました。

久しぶりにお会いしてごあいさつすると、「あんた、……覚えとらん」と、なんともつれないお返事(笑)。

まあ、そうでしょうねえ~、2019年に一度ご一緒しただけですから。

ところがセミナーが進むにつれて、少しずつ距離が近くなっていきました。

その中で谷さんが、「本を出したい」と力強くおっしゃっていたのが印象的でした。

そして今回、それが本当に一冊の本になったんですよ。

谷さん、上梓おめでとうございます!!

しかも、私がカープファンになったきっかけなどを知っていただいてから、さらに距離が近くなったような気がします、本当にそう思ってますよ。

そんな谷さんらしさは、この本にも出ています。

人生を野球のゲームにたとえ、人生の終盤、つまり7回・8回・9回をしっかり締めて勝つ。

そんな表現が登場します。

人生の後半戦を、野球になぞらえて語るところは、なんとも野球を愛する谷さんらしいです。

「やりたいこと」を見つける前に、自分を知る

本書の中心にあるのは、定年後のセカンドキャリアをどう形作っていくかということです。

谷さん自身、60歳少し前まで企業に勤め、その後はコーチングや地元大学での講師を勤められるなど、広島で現在も活躍なさっています。

そのご自身の経験も踏まえながら、「これからの人生を、どう生きていくのか」を考えさせてくれる本です。

その中で私が特に共感したのが、「まず、自分がどうしたいのかを明確にすること」という部分でした。

「こんなこと、できるわけがない」

「○○が解決しないうちは無理だ」

私たちは、いつの間にかそんな思い込みにとらわれてしまう。

そして、その思い込みによって「やりたいこと」そのものを小さくしてしまう。

だからこそ、まずは自分の心と、自分が持っている「武器」が出てくるんだよ。

では、どうやって知るのか。

本書では、

「どんなことなら一心不乱にできるのか」
「どんなことなら、やっていて嫌になることがないのか」

という視点が出てきますが、これがまた面白いんだね。

「自分には何ができるのか?」だけではなく、「自分は何をしているとき、夢中になれるのか?」と考えてみる。

そこから、自分の「やりたいこと」の輪郭が見えてくるのかもしれません。

そして、一つでも「これかな」と思うものが見つかったら、次は行動です。

ここは、私がずっと掲げている「はじめの一歩を踏みだそう」とも重なります。

一歩を踏み出せば、次の道が見えてくる

ただし、一歩を踏み出したからといって、必ず期待した結果が待っているとは限りません。

むしろ、「あれ? 思っていたのと違うぞ」ということもあるでしょう。

でも、そこで終わりではない。

何か行動を起こせば、必ず何かしらのフィードバックがあります。

うまくいった。
うまくいかなかった。
思わぬ人と出会った。
偶然、別の話が舞い込んできた。

その一つひとつに向き合い、対応していく。

すると、最初には見えていなかった次の道が、少しずつ見えてくる。

NLP心理学では「失敗はない、フィードバックがあるだけだ」という言葉がありますが、人生においてかなり大切であるに違いありません。

私たちはつい、「正解の道を見つけてから歩き出そう」と考えてしまいます。

でも、実際には逆なのかもしれません。

歩き出したから、次の道が見えてくる。

そう考えると、「まだ何も決まっていないから動けない」というのも、少し違って見えてきます。

本書のタイトルは『65歳からのひとりビジネス』ですが、私はこの本を読んで、

「65歳になった人のためだけの本」とは感じませんでした。

むしろ、「人生の後半戦を、どう自分らしく生きるか」または30~40代でも「これから人生の方向性を変えてチャレンジしたい」と思う人など、年齢に関係なく読める本だと個人的には捉えています。

そして何より、谷さん自身の姿が、そのことを語っているように感じました。

80歳を超えてもなお、コーチとして、講師として、人と関わりながら明るく誰かの力になるべく活躍されておられる。

そんな姿を見ていると、「人生って、今からでもまだまだいけるやん」と思えてきます。

私自身、この本を読みながら、もう一つ感じたことがあります。

それは、「今、自分がやっていることは、方向性として間違っていないんじゃないか」ということ。

誰かの悩みを聴く。
その人が自分の望んでいることに気づくお手伝いをする。
そして、その人が最初の一歩を踏み出すのを応援する。

それが、今の私がやっていることです。

もちろん、この先どうなるのかは分かりません。

でも、まず一歩を踏み出す。

そこで起きたことを受け止める。

人と出会う。

そこからまた次の一歩を考える。

そうやって進んでいけばいい。

谷さんの本を読んで、そんな方向性を肯定してもらえたような気がしました。

人生は9回裏まで何が起こるかわかりませんし生きている限り、まだ試合は終わっていない。

ならばみなさんも、最後まで自分らしいゲームを楽しんでみましょうよ。

その第一歩としてこの本をぜひ手にとってみてください。

さあはじめの一歩を踏みだそう!

人生の後半戦も、その一歩から始まるんだから。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

教育業界に20年以上携わってきましたが、気づかぬうちににストレスで潰されそうに。そんな時に偶然に出会ったNLP心理学によって物事の捉え方が大きく変わりました。一歩前に進めるスイッチの押し方により人生が音を立てて動き出す。そんな実感を一人でも多くの方と共有していきたいと思います。

目次