はじめの一歩を踏み出そう『第71回《密室で心を乱さない方法 》〜ある日の車内で起きた“人間模様”から〜』

みなさん、こんにちは!いとやんです。
「心の駅」をつくる心理イベントクリエーターです。

もし、今こんな気持ちを抱えているなら、少しだけ耳を傾けてみてください。

  • 「自分には輝く才能なんてない…」とため息をついている
  • 「やりたいこと」があるのに踏み出せない
  • 人生をもっとカラフルにしたいけれど、迷ってしまう

大丈夫。あなたの心の奥には、「勇気」という羅針盤と、「ヒント」という地図が眠っています。
私は全米NLP協会認定マスタープラクティショナーとして、心理学と対話をベースに、「自分らしく生きる」ための種をまき育てるワークショップを開催しています。

「心の駅」では、さまざまな業種の方と協力しながら、あなたにぴったりのテーマを提供。ここで得られるヒントは、すぐに実践でき、人生を動かすきっかけになります。

想像してみてください。
その一歩で、モノクロの世界が鮮やかな七色に変わる瞬間を。
あなたが今いる場所は、スタート地点。

さあ、はじめの一歩を踏み出そう。
ここから、あなただけの物語を紡ぐお手伝いをしていきます。

目次

◆修羅場の車内、あなたならどうする?

えー…本日はみなさま、ようこそお越しくださいました。

さて、先日のお話でございます。
わたくし、人身事故が起こった影響で電車に1時間ほど閉じ込められるという、なかなか珍しい“密室エンタメショー”に巻き込まれまして。

車内は結構満員のなか、これがまあ地獄の釜がフタだけ開いたような状況。

車内では、

・怒号を飛ばすサラリーマン
・泣きじゃくる子ども
・「早く降ろせや!!」と吠える人

特に私の右隣の扉をわめきながら蹴る英語圏出身と思われる外国人は迷惑でした。至近距離でぼーっと見つめていましたが、──まさにカオス。

ところがですよ、その地獄絵図の横で、私の左隣にいらっしゃったおそらく家族ぐるみのお付き合いをしているであろう、とあるひと組だけ異様に平和な雰囲気に満ちてまして…。

そのグループの最年長と思われる男性がグループみんなにがスマホを見せながら、

「この間留学から帰ってきたうちの息子と撮った写真やで」
「うわ〜!○○くん?こんなに大きくなったんだ。あんなに小さかったのに成長したねぇ〜」

なんて、ノリは完全に“親戚の集まり”

「いや同じ車内やんな…!?」

自分の右と左で180度異なる世界を目の当たりに右側で“Get me down from here!(あとここでは書けない言葉も連呼していました)”と響く喚き声を聞きながら、この穏やかさに驚きでした。

でも、実はこの一団こそ、心理学的に“正しい対応”を自然にしていた人たちだったんですね。

今日は、この“異様に平和な一家”から学べる「密室・閉鎖環境のような追い詰められた環境でも心が乱れなくなる心理技術」を、詳しく見ていきましょう。

◆1. 「状況をどう意味づけるか」で感情は決まる(認知的再評価)

パニックになる人:「閉じ込められた!最悪!地獄!」
家族連れ:「ま、最悪なことにはならんだろう。待っときゃええか」

同じ環境なのに、意味づけが違うだけで感情はまるで別物

心理学では「リフレーミング」と言います。

「動けない」ではなく、「しばらくここで時間つぶしするだけ」

意味を変えるだけで、心拍数まで変わります。

◆2. “コントロールできること”を一つ作ると不安は激減する

密室で人がパニックになる一番の理由。

それは「自分の選択肢がゼロになった」感覚。

だから扉を蹴る人は「自由を奪われた怒り」をぶつけてしまう。

反対に、この一団は…

・写真を見る
・話す
・スマホを触る

つまり、小さな選択の積み重ねで「自分で状況を操作している」感覚を作っていた

実はこんな小さなことにもメンタルに効く。

◆3. 注意の向け先を変えるだけで不安は消えていく

不安の正体は「一点に注意が固定されること」。

「閉じ込められた」
「遅れる」
「どうしよう」

そんな時は、さっきの一団のように意図的に注意を動かす。

・写真を見る
・思い出を振り返る
・景色を見る
・誰かと話す

写真を見て「子どもの成長で盛り上がる」のは、心理学で言う“注意移動”の完璧な成功例です。

◆4. 心は伝染する(ミラーニューロン)

パニックが広まるのは、不安が“感染する”から。

でも逆に、落ち着いている人が1人いるだけでも、不安は収まる

家族連れが“車内の鎮静剤”として機能していたのもこの現象のためと言えます。

◆5.「追い詰められても心を乱さない人」になれる5STEP

STEP1:状況を言語化(セルフトーク)
「命に危険はない。ここでどう過ごすかだけの状況。」

STEP2:注意を動かす
写真・呼吸・景色・思い出、旅行の計画などなんでもOK。

STEP3:呼吸をコントロール
4秒吸って、6秒吐く。

あたまがぼーっとするぐらいに副交感神経が働くと、落ち着く。

STEP4:小さな選択をつくる
限られた中でも今できることを一つ選べばストレスが激減する。

STEP5:周囲へ小さく優しくする
「いつ動くんでしょうね?」と声を掛けたり会釈したりするだけでも、“安心の伝染”が起きる。

◆本日のまとめでーす:たとえ密室でも平穏は「技術」でつくれる

あの日の車内で、左右で地獄と天国が混在していた理由。

それは「環境」ではなく「心の扱い方」が違ったから。

・注意の向け方
・意味づけ
・コントロール感
・人とのつながり

これらを扱える人は、密室でも、ビジネスの混乱でも、家庭のストレスや想定外の事態でも“心の安定を自分でつくれる人”になれる。

あの日のあの一団は、混乱の中で静かに、それをやってのけたのかもしれません。

そして、あの日の経験をこうして学びに変えようとしている私も、心理学をかじっている人間のサガであるかもしれません(笑)

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この記事を書いた人

教育業界に20年以上携わってきましたが、気づかぬうちににストレスで潰されそうに。そんな時に偶然に出会ったNLP心理学によって物事の捉え方が大きく変わりました。一歩前に進めるスイッチの押し方により人生が音を立てて動き出す。そんな実感を一人でも多くの方と共有していきたいと思います。

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