以前、ストアカで「笑い」をテーマにした講座を見つけた。
ビジネスや心理学の講座は数多くあるが、“笑い”に直結するものは意外と少ない。
そこで受講したのが、本書の著者・松本えるおー氏の講座だった。
正直、最初は「お笑いのプロが一般人に教える講座かな」くらいのイメージだった。
しかし実際は違った。
かつてコミュニケーションがうまくいかずいろんな場面で恥ずかしく悔しい思いをした著者が行きついた内容を伝授する講座だった。
そしてこの本は、プロを目指すためではなく、日常のコミュニケーションに苦手意識を持つ人のための一冊と言える。
つまり「笑い」には特別な才能が必要不可欠というわけではないのだ。
1. 面白い話には「型」がある
本書で繰り返し語られるのは、シンプルな構造だ。
・フリ(起承にあたる前半)
・オチ(結にあたる後半)
特に重要なのが「しかし」による転換。
そしてテーマとして扱いやすいのが、「勘違いの話」などの身近な出来事だ。
さらに話を作るためのステップとして、
- 5W1H+D(どうした)
- 先にオチを決める
といった型が紹介されている。
つまり——面白さはセンスではなく、設計で作れるということだ。
2. 実際に作ってみた(いとやん素人先生実験作品)
では本当に作れるのか。
ということで、フィクションで実際にやってみた。
(オチ)
「遠足の日、今日やないで!」
このオチから逆算して組み立てていく。
あれはゴールデンウィーク前のこと。
小学校に上がったばかりの息子が、ゴールデンウィーク中に実施される学童の遠足で「妖怪ウォッチのキャラ弁がいい」と言い出した。
しかも、友達のパパが作るキャラ弁がめちゃくちゃすごいらしい。
……プレッシャーえぐい。(右手で頭を搔きながら話す)
独身時代からの経験で料理はある程度はできる。
ただ悲しいことにデザインセンスは皆無…。
一瞬ひるんだが、キラキラした目で「パパ!お願い!」と言われたら——やるしかない。
そこから一週間、動画とサイトを漁りまくり。
遠足当日は朝4時起きでなんとかだけど、妖怪ウォッチが見事に完成。
「どうだ!」と一人でガッツポーズ。(実際にガッツポーズをして話す)
ところが——
7時を過ぎても息子が起きてこない。
焦って起こすと、息子は「え?」と困惑顔。
……ん?
横で妻が一言。(間をためた後にオチの一言をゆっくりと話していく)
「遠足、あ・し・た やで…。」
(間をおいたあとに、ゆっくりと話し出す)
……今日ちゃうんかい。
いやぁ、もう…、思わず膝から崩れ落ちたわ。(肩をガクッと落とつつ苦笑いして話す)
努力の行き場を失ったキャラ弁は結局、近所の公園で家族と一緒に食べることに。
しかも息子に好評すぎて、翌日もキャラ弁を作るハメに。
——いや、連チャンはきついって。
3. 笑いは「勇気」と「準備」でつくれる
みなさんはもうお分かりだろうか。
たしかに著者本人に見せたら、「ここ直せますね」と朱を入れ続けられるはず(笑)
またお笑いにうるさい人ならば「オチが弱い」、「伏線くらい回収しろよ」と口角泡を飛ばして叫ぶかもしれない。
でも番組に出るわけではなく、日々の雑談をベースに考えると適切に感じるね。
まあ確実に言えるのは、「ぶっつけ本番では面白い話はできない」でも、「型を使えば“それっぽく”は作れる」ということだ。
そしてもう一つ大事なのは、話す勇気。
どれだけ準備しても、話さなければ何も始まらない。
とは言っても、丸腰で挑むと痛い目を見るのも事実。
だからこそ、こうした「型」や「考え方」が支えになる。
■ 本日のまとめでーす
笑いは才能ではなく、技術に近い。
そしてその技術は、誰でも少しずつ身につけることができる。
もしあなたが、
「話すのが苦手」
「場がシーンとなるのが怖い」
そう感じているなら——
この本こそが、最初の一歩を支えてくれるはずだ。
さあ、笑いを味方に、はじめの一歩を踏み出してみよう。
(本の紹介リンク先)

