しんどい夜に、よくここまでお越しくださいましたね。
当ブログはあなたを心から歓迎します。
先に、今日の記事で一番伝えたいことを書いておきます。
明日のことは、考えてもいい。
でも、今夜の自分にできることだけ考えよう。
それでも落ち着かないときは、頭ではなく身体に働きかけてみる。
そして、まだ起きていない最悪の未来については、「そのとき考えればいいやん」と、いったん明日の自分に預けてみる。
今日は、私自身が実際に実践した話です。
いとやんも、やらかしました
このブログで、いろんなことを発信しているいとやんですが……
日々、いろいろやらかしております(笑)。
今回は具体的な内容は書きません。
ただある時、同じようなミスを繰り返してしまい、ご迷惑をおかけしたことがありました。
前回の反省を踏まえて、手帳にも書きました。
作業を効率的に進めるための工夫もしてきたつもりでした。
それでも、原因は違うものの、結果として似たようなミスを繰り返してしまった。
先方からメールでご指摘をいただき、送信者と責任者を含む皆さんに返信しました。
謝罪をしたうえで、原因と当面の対応をお伝えしました。
そして翌日、責任者の方にお会いする予定があったので、直接もう一度お詫びしようと思っていました。
ここまでは、起きたこと、つまり事実です。
ところが、このあと私の頭の中では、別の物語が始まりました。
「事実」と「予想する未来」は、かなり違うかもしれない
やるべきことはやった。
謝罪もした。
改善策も伝えた。
あとは翌日を迎えるだけ。
……なのに。
心の奥から、どんどん不安が湧いてきました。
「明日、きっと怒られる」
「これは大変なことになるぞ」
「また失敗したと呆れられるだろうな」
「こんなことを繰り返している自分は、いったい何をやっているんだ」
まだ起きていないことなのに、頭の中ではどんどん現実味を帯びてくる。
そして、そのうち自分自身への責め言葉まで始まります。
「なぜ前にも失敗したのに、また繰り返すんだ」
「○○さんがせっかく骨を折ってくれたのに、本気で取り組んでいないから、そんなことになるんだ」
「みんなに迷惑をかけるくらいなら、辞めてしまえ!」
……と。
心のどこかから、容赦なく言葉が飛んできます。
大声で叫びたくなるような夜も、あるかもしれません。
でも、ちょっと待ってください。
今、誰かにそう言われているのでしょうか?
違います。
現実の誰かから責められているわけではない。
自分の心の中で、そういう未来や言葉を作り出しているだけかもしれない。
もちろん、ミスをしたという事実は消えません。
謝るべきことは謝る。
改善すべきことは改善する。
そこは大切です。
でも、現実の相手への対応が済んでいるのであれば、次に落ち着かせたいのは、
相手以上に荒れている自分の心なのではないでしょうか。
「考えない」ではなく、「今できること」に戻す
ここが、今回一番伝えたいところです。
「明日のことは考えない!」
そう自分に言い聞かせても、なかなか止まりません。
むしろ「考えないようにしよう」と思うほど、その考えが浮かびやすくなることがあります。
心理学では「白くま実験」として知られる研究があり、「あることを考えないようにする」という思考抑制の難しさが研究されています。
だから私は、「明日のことを考えてもいい。でも、考えるのは今の自分にできることだけにしよう」と考えることにしました。
この時の私の場合・・・、
- 謝罪メールは、もう送った
- 改善策も伝えた
- 明日は直接お詫びする
- それ以上のことは、今夜の自分にはできない
ここまで確認します。
そして、もう一度、自分に問いかけます。
「では、今夜の自分にできることは何だろう?」
答えは、意外とシンプルです。
明日の自分がちゃんと動けるように、身体と頭を休ませること。
これは逃げではありません。
むしろ、明日頑張ってくれる自分への準備です。
それでも落ち着かないなら、「頭」から「身体」に降りてみる
ここまで考えても、「いやいや、そんな簡単に気持ち切り替えられへんって!」ということがあります。
分かります。
私もそうでした。
そんなときは、頭に働きかけるのをいったんやめて、身体に働きかけてみます。
例えば、「温かいものを使う」
ぬるめのお風呂やシャワーに入る。
温かい飲み物を一杯飲む。
「温かいな」、「肩の力が抜けてきたな」
そんな身体の感覚に意識を向ける。
「ゆっくり息を吐く」
4秒くらいかけて吸って、6~8秒くらいかけて吐く。
これを5回くらい。
ポイントは、いっぱい吸おうとすることより、ゆっくり吐くこと。
「ふーーーーーー」と息を吐きながら、肩と顎の力を抜いていきます。
苦しくなるようなら、秒数にこだわらなくて大丈夫です。
「五感の実況中継をする」
布団に入ったら、「布団が背中に当たっている」、「枕が頭を支えている」、「雨の音が聞こえる」、「温かい」、「少し冷たい」、「○○の香りがする」
など、自分が今感じているものを、心の中で実況してみる。
私なら、冷たいタオルや、タオルを巻いた冷却材を額や首筋などに当てて、
「冷たいな」と、その感覚に意識を向けることもあります。
大切なのは「冷やせば不安が治る」ということではありません。
頭の中で未来をぐるぐる考える代わりに、今、自分の身体に起きている感覚に意識を戻す。
そのための一つの方法です。
そして、「明かりを少し落とす」
スマートフォンをいつまでも見続けない。
照明を少し落として、「まだ仕事中だぞ!」と脳に刺激を与え続けない。
心はまだ仕事モードでも、身体には、「もう今日は終わりですよ」と教えてあげる。
こうやって、少しずつ「今」に戻ってくる。
それでも「最悪の結果」を想像してしまったら
ここまでやっても、「もし明日、ものすごく厳しく言われたら?」と心がつぶやくかもしれません。
そのときは、「そのとき考えればいいやん」と返してあげましょう。
おせっかいな心がさらに、「追加の対応を求められたら?」、「想像以上に怒られたら?」、「もっと大変なことになったら?」と心配してくる。
そんなときは、「心配してくれてありがとう。でも、そのとき考えるから」でいい。
心配すること自体を否定しなくてもいいんです。
「心配してくれているんやな」と受け止めたうえで、未来の仕事を、未来の自分に返す。
これで十分なんですよ
眠れないときは、「眠らなければ」と頑張りすぎない
これも大事です。
「明日は大事な日だから、絶対に眠らなければ」と思うほど、眠ること自体がプレッシャーになってしまうことがあります。
眠れない状態が続いているときは、無理に布団の中で「寝よう、寝よう」と頑張り続けるより、いったん布団を出て、照明を落とした静かな場所で過ごし、眠気が戻ったら布団に戻る、という考え方もあります。
これは不眠に対する行動療法の一つである「刺激制御」の考え方です。
もちろん、一晩の出来事をもって自分を「不眠症」などと決めつける必要はありません。
だからこそ、「眠らなければ!」と自分を追い詰める必要もない。
それだけ覚えておいてくださいね。
さて、翌日はどうなったか
ここまで書いておいて、実際の翌日がどうだったか。
責任者の方に、きちんと謝罪しました。
すると、「ああ、あの件ですか」
……。
それだけでした(笑)。
もちろん、再発防止のための対応は続けます。
その時のミスを「大したことなかった」で終わらせるつもりもありません。
ただ、私が前日の夜に想像していた未来と、実際に起きた現実は違いました。
そして、ここが今回の一番大切なところです。
まだ起きていない未来を、今の自分が全部背負わなくていい
「もし明日、厳しく言われていたら?」
そのとき考えればいい。
「もし追加の対応が必要だったら?」
そのとき考えればいい。
「もし、自分の想像以上に大変なことになっていたら?」
そのとき考えればいい。
結果が出たときに、その結果について悩めばいい。
もちろん、準備はする。
できることはやる。
謝るべきことは謝る。
改善できるところは改善する。
でも、結果まで先取りして、自分を苦しめなくてもいい。
第94回の読書記録『青くて脆い』で、私はこんな言葉を紹介しました。
「(行動を起こした後に)その時もう一度、ちゃんと傷つけ」
つまり行動を起こした後のことは、そのときもう一度考えればいいだけのこと。

私は、この考え方はとても大切だと思っています。
今夜の自分ができることをやったなら、あとは自分のことを一番よく知っている「明日の自分」に任せてみる。
明日の自分なら、明日の状況を見て、明日の自分なりに考えてくれる。
だから今夜は、「未来のことまで、今の私が全部やらんでもええやん」くらいでいい。
もし今、この文章を布団の中で読んでいるあなたへ。
今日できることを、もう一度だけ確認してみてください。
謝ることは謝った。
できる対応はした。
明日やることも決めた。
それなら今夜の仕事は、明日の自分を休ませること。
スマホをそっと置いて、肩の力を抜いて、ひとつ息を吐いて。
明日の自分へ、バトンタッチ。
では、おやすみなさい。
※ここに紹介したのは、私自身が不安で眠れない夜に試した考え方や過ごし方です。強い落ち込みや不眠が続く場合、生活に支障が出ている場合は、一人で抱え込まず、身近な人や医療機関などに相談してください。

