前回の記事では、「嫌いな人がいること自体は悪いことではない」という話をご紹介しましたが、ご質問をいただくなど反応が大きくて驚いています。
・嫌いな人の顔が頭から離れない。
・何気ない一言を何度も思い返してしまう。
・家に帰ってからも怒りが収まらず、眠れなくなる。
もしこんな経験があるなら、今回の記事は役に立つかもしれないね。
ただ、問題なのは「嫌いな人がいること」ではない。
その人の言動を思い出してはイライラしたり、眠れなくなったり、一日中気持ちを引きずってしまうことなんだね。
では、嫌いな人の言動に必要以上に苦しまないためには、どうすべきだろうか?
そのヒントになるのが、「事実」と「解釈」を分けて考える視点です。
1. 「事実」と「解釈」は別のもの
「○○ができていないね」と言われたとするね。
この言葉に対して、
- 「危険だから教えてくれたんだ」
- 「また粗探しをしている」
- 「みんなの前で恥をかかせたいんだ」
など、さまざまな受け取り方ができます。
実は、「○○ができていない」という事実そのものと、その言葉にどんな意味を与えるかは別の話。
私たちはできごとそのものではなく、「どう解釈したか」によって感情が大きく動いている。
2. なぜ同じ言葉でも傷つく人と傷つかない人がいるのか
解釈は、決して気分だけで決まるものじゃないんだね
そこには、次のような要素が影響していると思われる。
- 相手とのこれまでの関係性
- 相手の普段の態度や表情
- その日の心身のコンディション
- 自分が大切にしている価値観
- 過去の経験や傷ついた記憶
たとえば、普段から挨拶を返してくれない人からの指摘は、必要以上に攻撃的に感じやすいでしょう。
反対に、信頼している人からの同じ言葉は、素直に受け止められるかもしれません。
私たちは、現実をそのまま見ているのではなく、自分なりのフィルターを通して世界を見ているのです。
3. 嫌いな人を気にしないための3つの視点
嫌いな人を好きになる必要は1ミクロンもありません。
大切なのは、その人に自分の感情を支配されないことなんです。
そのために役立つのが、次の3つの問いなので、見ていこうか。
① 今、わかっている事実は何だろう?
自分の解釈や想像をいったん横に置き、確認できる事実だけを書き出してみる。
② 私はなぜ、こんなに反応したのだろう?
相手の言葉だけではなく、自分の価値観や過去の経験が影響していないか振り返ってみます。
③ 相手にはどんな意図があったのだろう?
相手の立場から出来事を見てみることで、新しい視点が生まれることがあります。
NLP心理学では、このような視点の切り替えを「パーセプチュアルポジション」と呼び、重要なテクニックの一つとされている。
もちろん一人では難しい場合は、カウンセラーなどの信頼できる人やNLPに関する専門家と一緒に整理してみるのも大変におススメ。
ただし、相手が明らかに攻撃的であったり、尊厳を傷つける言動を繰り返したりする場合は、非常に危険な状況に陥ることも想定される。
そんな時は無理に理解しようとせず、距離を取るべきでしょう。
本日のまとめでーす
残念ながら、嫌いな人がいなくなることはありません。
しかし、嫌いな人の言動にどれだけ心を支配されるかは、自分の受け止め方によって大きく変わります。
相手を変えることは難しくても、自分の見方を少し変えることはできる。
大切なのは何よりもまず、「事実」と「解釈」を分けること。
そうすると怒りやモヤモヤから自分を守る有効な手段になるはず。
次に嫌いな人の言動で心が揺れたときは、ぜひ自分にこう問いかけてみよう。
「今、わかっている事実は何だろう?」
その一呼吸が、あなたの心を守ってくれるはずだからね。

